11月に読んだ本

書いておかないと忘れてしまいそうなので。漫画もあります。お仕事関係の本や論文は除いています。

・佐々木毅『主権・抵抗権・寛容』
先々月に参加した研究会で、ポリティーク派という集団に興味を惹かれたので。ボダンって翻訳されていないんですね……。英語で読むしかないのか(フランス語やラテン語で読める気は全くしません)。

・マイケル・バグサンドール『ルネサンス絵画の社会史』
第1章の、画家に払われる報酬の基準が、金やラピスラズリといった高価な顔料から、次第に画家の技量や工房でどれくらい画家本人が描いたかといった問題に変わっていくという議論のあたりに一番興味を惹かれました。が、解説を読むとそこはあまり重要ではないらしい。

・倉本一宏『蘇我氏』中公新書
面白かったです。淡々と記述されているにもかかわらず、歴史ドラマを見ているようでした。蘇我氏の権力・権威がすごすぎて、もしかするとこれは作者が蘇我氏を贔屓しているのでは、という気がしますが、全く知識がないので何も言えません。関係ないけどこの本を地下鉄の中で読んでいて、ふと気づいたら、隣に座ったおじさんが同じく中公新書の『応仁の乱』を読んでいました。「おや、あなたは応仁の乱」「おや、あなたは蘇我氏」みたいな感じで目でおしゃべりして、ふむふむとして、そのまま私が先に降りるまで並んで読みました。

・伊藤武『イタリア現代史』中公新書
非常に簡便な1冊でした。1年前に出してくださっていたら……!と思うのですが、著者の方には何の非もありません(当たり前)。難癖をつけるとすれば、盛り上がりに欠けます。ただ、イタリア現代史のどこを盛り上がりどころだと思うかという問題に、著者の史観が出てしまうでしょうし、おそらくそれを避けたかったのではないかと思います。

・宇野重規『保守主義とは何か』中公新書
原典にあたることにします。

・中務哲郎『歴史』岩波書店
同上。だいぶ昔に一度、ヘロドトスに挑戦したのですが、筋を追うことができなくて挫折したという恥ずかしい思い出があります。再挑戦したくなりました。

・カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まった』岩波文庫
せっかくイタリアに行くので、機中で読みました(『オーラルヒストリーとは何か』の中でもこの本が言及されています)。実話と見せかけて小説です。モデルにされた人は嫌じゃなかったかしら。と思ったら、解説のところで「嫌だった」と書かれていますね。

・小林英夫『満鉄調査部』講談社学術文庫
入り口の1つ、という感じです。

・カール・シュミット『現代議会主義の精神史的状況』岩波文庫
非常に評価が難しい。訳者は「シュミットを読むならすべてを読まなければならない」と書いていますが、確かにそうなのかもしれません。

・茶の湯文化学会編『講座 茶の湯全史 近世編』
先月は中世編を読んだのでその続き。趣味の一環です。この巻は千利休から江戸末期まで。

・馬田イスケ『紺田照の合法レシピ』:ネタの組み合わせ(食べ合わせ)は非常にいいと思います。クックパッドと連動しているところも高ポイント。紺田さん素敵です。でもレシピとしての使いやすさは『昨日なに食べた?』の方が上かな。前者は一品のみのレシピですが、後者の方は献立や手順もそのまま真似できるので。
なお、これを書いていて「紺田照」が「献立る」だということに気づきました。遅いよ私。



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